百合が始まらない『私は君を泣かせたい』感想
『私は君を泣かせたい』3巻完結
一人ひとりのキャラクターに、ノート一冊分の履歴書が必要なのだ
それがtoo good to be trueを、物語の中だけでは、本当のものにさせる。
物語を進ませるための装置には決してしない、Homage(オマージュ)が必要なのだ。
装置になる瞬間、キャラクターの顔の作画にあらわれる
時にその人がしたい顔よりも、作者がさせたい顔になる
そして、その禁忌に対しては、いくら敏感になってもなり過ぎることはない
と思うのである。
題名にある通り、この漫画は、「羊(よう)がハナを泣かせたい」
でも主語がすりかわったらば、「作者がハナを泣かせたい」に、ハナが泣く機械になっちゃい、しらけた感じがする
泣いてないときのハナのソニックみたいな目だけが、この漫画を特別なものたらしめるし、永遠に見ていられた。
続きを
ここほんとすこ
8